2003年11月22日(土曜日)

愛歌の昇段試験 @ Lehigh Valley Taekwondo

始めに
試験内容

試験って、一体何なの?

他の道場に関しては、特に何も知らないので言及できません。ですが、我が道場に限って言えば、「試験」とは名ばかりのもので、本当は「儀式」に過ぎないのです。我等の師匠は、個人的に昇格する準備の整っている者、次のレベルに上がるに相応する技や心持ちを備えた者のみ、この「試験」を受けることを許します。なので「受かる」とか「落ちる」という観念は、我等の言う「試験」とは全く関係ないのです。

我が道場、「Lehigh Valley Taekwondo (LVTKD)」では二級(赤帯)昇格試験が最初の「壁」と呼ばれています。他の試験に比べて辛く、精神力も気力も試され、長引きがちだからです。そして一級昇格試験はそれ以上に、はたまた昇段試験はこれまでになく一番辛い試験となります。

じゃ、なんでそんな事するの?

落ちる心配のない「試験」なのであれば、何故そんなに辛くなければならないのか?

世界中で武道の商業化が進み、道場によっては黒帯を「買う」ことも出来るようになってしまった今尚、我等の師匠は全ての面において伝統を守ろうとしています。我が道場では「心技体」の全てにおいて優れていなければ、有段者どころか一~二級(赤帯)所持者にもなれません。

昇段試験とは正しく、その秀でた心技体を周囲の人々、そして自分自身にも証明する場であるのです。

「我等が道場では、黒帯を売ることなど絶対にない。昇段したければ、彼等のように強くなれ」…というメッセージを送りつつ、候補者自身にも不可能に思えるような至難を乗り越えさせることによって「自分は本当に昇格するに値するのだ」と実感させることが出来る訳です。また、周囲の人たちの中には既に各候補者を崇めている人も居る為、再度強さを証明することによって「あの人のようになるんだ」という目的を与えることにもなります。

で、どうだったの?

以前は合計で十時間も継続された昇段試験がありました。それに比べれば、今回の私達の試験は軽いもの…たったの五時間で済んだのですから。

しかし、トラブルは尽きず。実は私達の試験は既に一度、延期されているのです。本来なら2003年春に実施されるはずだった試験。候補者ほぼ全員が負傷中であった為、秋に延期。それでも、試験前から候補者四人中三人は依然として負傷中でした。そして今回の試験後には、その四人の内二人が、再度負傷した為、病院へ直行しました。私自身が病院に行かなくて済んだのが、なによりの救い。


試験前の負傷

試験内容

  1. ウォームアップ
  1. 手技(受け、突き、撃ち)公開
  1. 蹴り技公開
  2. プンセ(型)公開
  1. 護身術公開
  1. 組み手
  2. 試し板割り

* 二ヵ月半ほど前から左肘関節を痛めていた為、腕立てはおろか、腕の運動を全くさせてもらえずにいました。そんな矢先に、いくら数は小さいと言え、突然これだけの腕立てを一気にやった時の疲労と痛みが想像できますか?(笑)

** 大して高くも幅広くもないパッドを想像してください。それを床に置き、右端から左端へ両足揃えてジャンプする。往復で一回とし、それを百回連続で(合計で200回跳ぶ)…です。ええ、簡単に聞こえるでしょう。言うは易し。実はこれ、結構難しいのです。何故かと言えば、途中で休むことは許されないから。途中で止まったり、足がパッドに突っかかったり、両足がパッドの両側に降りてしまったり…などした場合、「一」からやり直さなければならないのですよ。大変だったら。

*** 床に跪き、両腕を前に突き出した格好で静止。その腕の上に、横跳びに使われたパッドと、4ポンドの重りを乗せて、五分間。その間、腕を下げることも曲げることも許されません。たったの五分とは言え、正拳突きや腕立てで疲れ果てた腕で支えるのは、至難の業だったりするのです。

# 寸劇で私と一緒に護身をする筈だった女性は、途中で膝を負傷し、歩けない状態になってしまいました。ので、私達の寸劇披露は中止に。その代わりに…と、私に課された演習は、私が一番苦手とするものでした。それは、四人の大男に囲まれた状態で道場の真ん中に立ち、襲撃されたらどんな手を使ってでも反撃する、というもの。いざ道端で襲われると、大抵の場合は頭の中が真っ白になって身体が言う事を聞かなくなる。そうなった場合、私はどういう対応をするのか…という試験な訳です。結果として、私は殴る、蹴る、踏み付ける…の大暴れを致しました。(爆)

試験後の負傷

…そして、言うまでもない翌日の筋肉痛…



かくして、愛歌は無事にテコンドー一段に昇格致しました。

数週間以内に試験時のビデオ、写真などを追加しますので、またいらしてくださいな。



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